ステップファミリーの関係を深めるために SAJハンドブックの『ステップファミリーのための6つのヒント』より抜粋
ステップファミリーには、大変多くの課題があります。次に挙げたリストの中には、とても難しいものもありますし、今すぐ全部を成し遂げることはできないものもあるかもしれません。けれども、それぞれのステップファミリーが、新しい個性を持った家族となるために、どれも取り組む価値のあることです。 1 【失われたものや、変化するものに対応する】 ステップファミリーに起こるすべての変化は前の状況や関係を手放すことから起こっています。 ステップファミリーに関する本を読み、変化をゆっくり取り込んでいき、子どもに悲しみについて話すよう促すことによって、大人も子どもも過去に別れを告げ、新しい家庭を得た喜びを味わえるようになるのです。 2 【家族ひとりひとりのニーズを調整する】 ステップファミリーでは、家族一人ひとりがそれぞれ違った状況を抱えてスタートします。 多くの柔軟性と寛容さを持って、これらの違いについて話し合い、可能な限り多くの要求を満足させる、ベストな方法を見つけ出すことが必要です。 3 【新しい家族の伝統を築く】 親も子どもも、食習慣や、行動パターン、または無数のことをそれぞれ特定な方法で行なうことに慣れています。自分のやり方が“正しく”、相手の方法が“間違っている”と思わないようにするのは難しいことです。 それぞれが以前にやっていた方法を合わせてみましょう。また、お互いの意見を順番に取り入れてみるという方法もあります。そして、新しい家族のための特別な伝統を作っていきましょう。 夫婦と子どもは家庭のルールを一緒に決める必要があります。しかし、継母または継父は、家族のルールがきちんと守られているか確かめる前に、継子との関係を友好的に築く必要があります。 4 【確かな夫婦の絆を発展させましょう】 親たちは家庭がうまくいくように張り切りすぎて、時間とエネルギーを使いきってしまいがちです。その結果、夫婦としての楽しみを持ったり、リラックスする必要性を忘れてしまいます。 自分たちのために時間を作ることは、意識して、計画する必要があります。夫婦として自分たちの関係を発展させたり、楽しんだりすることは、最初は忘れられがちですが、夫婦のためだけでなく子どものためにも重要です。なぜなら、子どもには、家族に安定感をもたらす強い結びつきを持った夫婦が必要ですし、将来、彼らが大人になり、独立し、自分たちの夫婦関係を築く時に、夫婦としてどのように協力し合ったらよいかを学ぶことができるからです。 5 【新しい関係を築く】 個人と個人の絆を築くためには、少なからぬ時間が必要です。なぜなら、よい関係とは幸せで満足のできる時間をともに過ごした結果、得られるものだからです。お互いについて学ぶことや、何か一緒に取り組むことは、関係を深めるための大切なプロセスです。 継母または継父と継子が関係を築こうとしているのを、一歩下がって見ることは、実親にとって、時に困難さを伴うでしょう。継親が子どもを叱る時、実親は辛い思いをするかもしれません。また、新しい親子関係ができることを望む一方で、少し寂しい複雑な思いが出てくることもあるかもしれません。しかし、こういった新しい関係を築くための重要な段階を経て、徐々に家族のメンバーが家族をひとつのグループとして感じられるようになります。時には、(特に年長の子どもにとっては)思いやる強い絆を発展させることが難しいこともあります。けれども、たとえまだ温かい関係を作り上げていない時でも、継母または継父は、継子に対して公平になることができるのです。 6 【「子育て連合」をつくる】 親が離婚した後も、引き続き父母どちらともコンスタントに面会している方が、子どもは環境の変化に対応しやすく、また心身の発達にもよいことが調査によって明らかになっています。 前の結婚関係は終わっても、実の親と子どもの関係は続いています。親同士がよい関係を築き、子育てに取り組む姿は、子どもに、離れて暮らす実親、新しく迎えた継親、どちらも愛していい、どちらの親も自分を愛している、というメッセージとなります。離婚時に体験した親と子の面会がそう頻繁でない場合でも、親同士がよい関係を持つことは、子どもによい影響を与えます。子どもが行き来することには、次第に慣れるでしょう。波はありますが、しばらくすると、このような変化を“普通”のことと感じます。 これらの6つの項目は新しい家族が自分たちのよりよい関係を作るためのポイントとなりますが、すべてを簡単に満たすことができるほどステップファミリーの旅は平易でないのも現実です。大切なのはこれらを完璧に遂行することではなく、これらを指針にすることにより新しい家族が自分たちの関係作りを意識したり、今ぶつかっている問題への糸口を見つけて解決へのヒントとしたりすることなのです。 |